犬のしつけや訓練において
日本の第一人者と言われる
藤井聡先生とはどんな人なのでしょうか。
WUSV(ドイツシェパード犬世界連盟)主催
訓練世界選手権大会に日本代表選手として
何度も出場しています。
98年度には PD本部よりキャプテンを任命され、
団体では第3位、個人では第8位に入賞。
FCI(国際畜犬連盟)主催訓練世界選手権大会にも
日本代表として出場しています。
家庭犬のしつけや問題行動の矯正について
啓蒙活動の講師として全国で活躍中。
藤井聡さんによると犬のしつけの
基本は「見ない」「喋らない」です。
犬の社会では上の者は下の者を見て見ないふりをします。
犬は見ないことでリーダーシップを発揮するのです。
犬はたくさん見られると
自分はボスなんだと勘違いしてしまいます。
犬と良い関係を築くためには
「見ない」が大切です。
たくさん見みてしまうと上下関係を作れません。
同様に「喋らない」というのも重要です。
犬に話しかければ話しかけるほど
飼い主は犬にバカにされてしまいます。
人間の言葉は犬には分かりませんから
人間がしつこく話しかけてくる様は、
犬の目線で見ると負け犬が
媚びているように見えてしまうのです。
ただし、「見ない」「喋らない」を
徹底できている業者は決して多くありません。
テクニックがあれば、そこを徹底しなくても
なんとかうまくやりこなすことはできるのです。
ただし、一般の飼い主さん達には
テクニックがありません。業者さんのテクニックは
一般人にはそう簡単にマネできません。
だから一般の飼い主さんは
基本に忠実にやるしかないのです。
「見ない」「喋らない」
ぜひ徹底していきましょう。
犬しつけ ドッグトレーナー藤井聡が教える犬のしつけ教室
クリッカーというのはトレーニングツールです。
「カチッ」という音がします。
その音を利用して犬をトレーニングするのです。
イルカの調教に使われていた方法なんだとか。
犬が正しい行動や望ましい行動をとった時に
カチッと音を鳴らすのです。
望ましい行動が出るたびにクリッカーを
鳴らすことを繰り返すことが大切なのです。
正しい行動を強化していくわけですね。
犬の行動に対して何らかの刺激を与え、
その行動をとる回数が増えるようにする
トレーニングのことを「正の強化」と言うそうです。
クリッカーを鳴らしたらすかさずご褒美を与えます。
「クリッカーの音」イコール「ご褒美」ということを
覚えさせるところからのスタートですね。
この段階が重要になります。
クリッカートレーニングは、叱らずに教えていくことができます。
坂上忍さんは犬好きで知られていますが
もともと犬好きだったわけではないようですね。
坂上忍さんが子役時代に犬と共演することがあり
その時、ドックトレーナーの方に犬との関わり方を
教えてもらい犬の魅力に気付いたようです。
今では愛犬8匹の散歩を、3回に分けて
行っているそうです。
忙しいのにすごいですね。
坂上さんの犬のしつけ方は小さいうちに
厳しくするというやり方だそうです。
「そこまでやるの?」というぐらい厳しいそうです。
時には、手をあげることもあるのだとか。
ただし四男のパグゾウくんに関しては未熟児で、
厳しく叩いてしつけることができなかったそうですが
年上のお兄さんたちのおかげで、
行儀の良い犬に育ったそうです。
厳しくしつけるとは言っても迷うことも多くて
自己嫌悪に悩まされることも多かったそうです。
躾に正解はないと割り切って
試行錯誤し続けることが大切なのですね。
散歩というものを「アメとムチ」の
「アメ」と位置付けているそうです。